液化石油ガス設備士

液化石油ガス設備士とは、液化石油ガスの設備工事や変更工事を行う際に必要となる国家資格です。
液化石油ガスというのは、LPガスまたはプロパンガスと呼ばれるガスの事で、一般家庭でも幅広く使われているとても需要の高い燃料です。

プロパンガスのような可燃性ガスというのは、とても危険な物なので、取り扱いには細心注意を払う必要があります。
ですから、設備工事を行うには、液化石油ガスに関する知識や設備工事に関するしっかりした知識を持っている必要があり、そういった知識を持っている事を証明する為に、この液化石油ガス設備士という資格があります。

この資格を受験する為の受験資格は特に無く、年齢や学歴、業務経験に関係なく誰でも受験する事が出います。

試験は筆記試験と技能試験が行われます。
筆記試験の科目は、「供給設備及び消費設備の保安に関する法令及び関係法令」、「液化石油ガスに関する基礎知識」、「液化石油ガス設備工事に必要な機械」、「器具又は材料に関する知識」、「配管理論、配管設計及び燃焼理論」、「液化石油ガス設備工事の施工方法」、「供給設備及び消費設備の検査の方法」といった内容になります。

技能試験は、「配管用材料及び工具の使用」、「硬質管の加工及び接続」、「器具等の取り付け」、「気密試験の実施」、「漏えい試験の実施」といった内容になります。
技能試験に使用する工具や器具」は、受験者が持参する事になっています。技能試験の時間は、電動ねじ切り機を使用した場合は60分、手動ねじ切り機を使用した場合は75分となっています。

技能試験はその年の筆記試験に合格すると受ける事が出来のですが、前年に筆記試験に合格している人も申請すれば技能試験を受ける事が出来ます。
試験の合格率は、筆記が40～50％ほどで、技能試験が70～80％ほどです。
無事に技能試験に合格すれば、液化石油ガス設備士の資格を取得する事が出来ます。

この資格を取得していれば、ガス設備会社などで働く際に、責任ある立場で仕事が出来るようになり、手当てや昇給が期待できます。

ガス設備関係の会社で働くのに役立つ資格がほしいという人は、この液化石油ガス設備士の資格取得を目指してみてはどうでしょうか。