特定高圧ガス取扱主任者
特定高圧ガス取扱主任者とは、特定高圧ガスの安全を管理する人の事です。
容積300㎥以上の圧縮水素、容積300㎥以上の圧縮天然ガス、質量3,000kg以上の液化アンモニア、質量3,000kg以上の液化石油ガス、質量1,000kg以上の液化塩素、アルシン、ジシラン、ジボラン、セレン化水素、ホスフィン、モノゲルマン、モノシラン)といった特殊高圧ガスを扱う場合は、現場に特定高圧ガス取扱主任者を選任しなければならない事が法律で義務付けられています。
危険を伴う高圧ガスというのは、一歩間違えると大きな事故につながってしまう場合があります。
ですから、その危険な高圧ガスの安全を管理するにはそれなりの専門的な知識が必要になるので、この仕事をするには特定高圧ガス取扱主任者としての資格を取得する必要があります。
この特定高圧ガス取扱主任者の資格は、試験を受けるのではなく講習を受ける事によって取得する事が出来ます。
受講資格は、高圧ガスの製造又は消費に関して1年以上の経験がある人、大学や高等専門学校において理学もしくは工学に関する過程を修めて卒業した人、高圧ガス製造保安責任者免状の甲種化学、乙種化学、丙種化学、甲種機械、乙種機械の各区分いずれかの免状を有する人、高圧ガス保安法に基づく第一種の高圧ガス販売主任者免状を有する人になります。
この特定高圧ガス取扱主任者の資格は、圧縮水素、圧縮天然ガス、液化酸素、液化アンモニア、LPガス、液化塩素、特殊高圧ガスの7種類の区分に分かれていて、それぞれの講習を受けた区分の特定高圧ガスのみ取り扱う事が可能になります。
講習科目は、特定高圧ガスの消費・保安管理の知識、高圧ガスの保安法令や一般的性質についてなどで、2日間にわたって講習を受けます。
講習の最後には修了考査として筆記試験が行われます。
この試験は落とす為のものではないので、講習をしっかりと聞いていれば問題なく合格する事ができます。
無事に修了考査に合格すれば、特定高圧ガス取扱主任者の資格を取得する事が出来ます。
講習は全国各地で行われているのですが、それぞれの受講地で全ての区分の講習が受けれるわけではないので注意しましょう。
高圧ガスを取り扱う仕事をする上で、役立つ資格がほしいという人は、この特定高圧ガス取扱主任者の資格取得を目指してみてはどうでしょうか。
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