ボイラー溶接士

ボイラー溶接士とは、ボイラーや圧カ容器の製造や修繕などの作業を、溶接によって行う人の事です。
ボイラーや圧カ容器というのは、何か不備があると大きな事故につながってしまう場合があるので、そういった事故が起きないように作業をするボイラー溶接士の仕事は、とても重要でやりがいのある仕事と言えるでしょう。

このボイラー溶接士の仕事をするには、当然の事ながらボイラー溶接に関する専門的な知識や技術が必要になります。
ですから、この仕事をするにはボイラー溶接士としての国家資格を取得する必要があります。

この資格は、「普通ボイラー溶接士」と「特別ボイラー溶接士」の2種類があります。
普通の方の受験資格は、ガス溶接と自動溶接を除く溶接の実務経験が1年以上ある人で、特別の方が普通ボイラー溶接士の資格を取得した後にボイラーや圧力容器の溶接作業の業務経験が1年以上ある人になります。

試験内容は学科が、ボイラーの構造及びボイラー用材料に関する知識・ボイラーの工作及び修繕方法に関する知識・溶接施行方法の概要に関する知識・溶接棒及び溶接部の性質の概要に関する知識・溶接部の検査方法の概要に関する知識・溶接機器の取扱方法に関する知識・溶接作業の安全に関する知識・関係法令といった内容になります。
この学科は、取得している資格などによって免除される科目もあります。

実技の試験もあり、普通は下向き突合せ溶接及び立向き突合せ溶接で、特別は横向き突合せ溶接の実技試験を行います。
合格率は、普通と特別、学科と実技とも、それぞれ6～7割程度なので、それほど合格するのが難しい試験というわけではありません。

無事に試験を合格するとボイラー溶接士の資格を取得する事ができます。
このボイラー溶接士の資格は普通・特別ともに有効期限が2年間なので、有効期限内に更新手続きを行う必要があります。

この資格を取得していれば、ボイラーの製造や修理業者で働く際に、専門的な作業ができる人材として昇給や手当てが期待出来ます。

ボイラーや圧カ容器の製造や修繕など仕事をする際に役立つ資格が欲しいという人は、このボイラー溶接士の資格取得を目指してみてはどうでしょうか。