採石業務管理者

採石業務管理者とは、建築用材として使用する岩石を採取する現場で、現場の管理や監督を行う人の事です。
採石業を行う場合には採石業務管理者を、その事務所にを置かなければならない事が法律で義務付けられています。
採石業務を行う現場というのは、大型のショベルカーやダイナマイトなどを使って作業を行う事もあるので、安全に気を配りながら作業を行わないと、大きな事故が起きてしまう可能性があります。
ですから、その採石業務を行う現場の安全を管理する採石業務管理者の仕事は、人の安全を守るとっても大事な仕事と言えるでしょう。

また、安全管理以外にも、採取計画の作成や作業が計画通りに行われているかを監督したりなど、その業務はとても幅広いものになります。
この採石業務管理者の仕事を行うには、当然の事ながら採石業務に関しての専門的な知識が必要になります。
ですから、この仕事をするには採石業務管理者としての資格を取得する必要があります。

採石業務管理者の資格試験を受ける為の受験資格は特に無いので、学歴や業務経験に関係なく誰でも試験を受ける事が出来ます。
試験は筆記試験で、科目は岩石の採取に関する法令事項と岩石の採取に関する技術的な事項の２科目になります。
法令事項は、採石法とその関係政省令、鉱業法、砂利採取法、環境基本法 水質汚濁防止法、大気汚染防止法、火薬類取締法といった内容の問題が出題されます。
技術的な事項は、岩石の採掘、発破、破砕選別、汚濁水の処理、脱水ケーキ（脱水処理に伴って生ずる湿状の岩石粉）の処理、廃土及び廃石のたい積並びに採掘終了時の措置に関する技術的な事項などについて出題されます。
試験の合格率は２～３０パーセント程なので、合格するのはなかなか難しいといえるでしょう。
ですから、試験を受ける際にはしっかりと計画を立てて、試験勉強を行うようにしましょう。

無事に試験に合格すれば採石業務管理者としての資格を取得する事が出来ます。
この資格を取得していれば、採石業務を行っている会社で働く際に、その資格を活かして、昇給や手当て、キャリアアップを期待する事ができます。

採石業務の現場で働く際に役立つ資格がほしいという人は、採石業務の現場の管理や監督を行う事が出来るようになる採石業務管理者の資格取得を目指してみてはどうでしょうか。