床上操作式クレーン運転技能講習

床上操作式クレーン運転技能講習とは、つり上げ荷重5t以上の床上操作式クレーンを操作する為に必要となる資格の事です。
床上操作式クレーンとは、ケーブルがホイストやトロリからつり下げられていて、それを床上で操作するタイプのクレーンの事です。
主な活躍の場は工場などで、人の力では重くて運ぶのが大変な機械や材料を工場の建物内で移動するときなどに大活躍します。

重たい物をワイヤーで釣り上げて移動するというのは、それなりに危険な作業なので、しっかりとした操作技術や安全に関する知識が要求されます。
ですから、この作業を行うには床上操作式クレーン運転技能講習を受けて、資格を取得する必要があります。

この資格を取得するには講習を受ける必要があります。
受講資格は年齢が１８歳以上という以外は特にないので、学歴や業務経験に関係なく１８歳以上であれば誰でも受講する事が出来ます。

講習は３日間にわたり行われます。
初日はクレーンの構造や操作方法などについてなどの講習を５時間受けます。２日目は原動機および電気についてや関係法規についての講習を受けます。２日目は午後に学科試験があります。
この試験は落とす為の試験ではないので、それまでの講習内容をしっかりと聞いていれば、まず不合格になる事はありません。

３日目は実際にクレーンを操作する実技の講習を行います。
ワイヤーで荷物を釣り上げて移動すると、荷物が揺れてしまう事があり、この揺れをいかに制御するかというのが大事なテクニックになります。
実技講習で実際にクレーンを操作して練習した後は、実技試験を受けます。この実技試験は、クレーンで決められた場所に実際に荷物を運ぶというものです。荷物を運ぶ途中にはポールなどの障害物が立ててあり、その障害物に荷物を当てない様にしながら目的の場所まで荷物を運びます。
この実技試験はスピードを求められるというものではないので、あせらずに慎重に行うようにしましょう。
無事に実技試験に合格したら、床上操作式クレーン運転技能講習の資格を取得する事が出来ます。

工場で働く時に、何か役に立つ資格を取得したいという人は、この床上操作式クレーン運転技能講習の資格を取得してみてはどうでしょうか。