移動式クレーン運転士
移動式クレーン運転士とは、吊り上げ荷重が5トン以上の移動式クレーンを操縦する為に必要となる資格です。
この移動式クレーンとは自由に走行する事ができ、ブーム伸縮や俯仰・旋回、巻上げなどの操作をする事が出来る作業用の車両の事です。
工事現場や工場などで、人の力では動かす事が出来ないような物を運ぶのにとても役立ち、そういった現場ではなくてはならない物になっています。
高重量の物を釣り上げて移動するという作業は、一歩間違えるととても危険な作業です。
ちょっとした操作ミスが大きな事故を招いてしまう事があります。
ですから、この仕事をするには移動式クレーン運転士としての国家資格を取得する必要があります。
試験を受ける為の受験資格は特に規定が無いので、年齢や学歴、業務経験に関係なく誰でも試験を受ける事が出来ます。
ただ、本人確認証明書の添付が必要になります。
試験を受けるのに年齢制限はありませんが、18歳未満の人は、試験に合格しても免許が交付されるのは18歳になってからになります。
試験は学科と実技があり、学科は移動式クレーンに関する知識や原動機及び電気に関する知識、移動式クレーンの運転のために必要な力学に関する知識、関係法令について出題されます。
実技は移動式クレーンの運転と運転のための合図の試験を行います。試験の合格率は学科も実技も6~7割程度なので、合格するのがそれほど難しいという試験ではありません。
この試験はクレーン・デリック運転士の免許を持っている人や移動式クレーン運転実技教習を修了して、その修了した日から1年以内の人、床上操作式クレーンや小型移動式クレーン運転技能講習を修了した人、玉掛け技能講習を修了した人などは、試験で免除される科目があります。
無事に学科と実技の試験を合格すると移動式クレーン運転士の免許を取得する事が出来ます。
この免許を取得していれば工事現場や工場で吊り上げ荷重が5トン以上の移動式クレーンを操縦する事が出来る人材としてとても重宝されます。
建設現場や工場で役立つ資格が欲しいという人は、この移動式クレーン運転士の資格取得を目指してみてはどうでしょうか。
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