クレーン・デリック運転士

クレーン・デリック運転士とは、建設現場などで、クレーンやデリックといった物を吊り上げて移動する機械を運転する人の事です。
建設現場などで重たい重量の物を吊り上げて動かすというのは、一歩間違えるととっても危険な作業です。
ですから機械を運転する人には、しっかりとした運転技術や安全に関する知識が求められます。
なので、この仕事をするにはクレーン・デリック運転士免許を取得する必要があります。

昔はクレーン運転士免許とデリック運転士免許と、それぞれに資格が分かれていたのですが、それぞれの免許は2006年3月31日で廃止されて、その代わりに新しくこのクレーン・デリック運転士免許という資格が出来ました。

この資格を受験する為の受験資格は特に決められていないので、年齢や学歴、業務経験に関係なく誰でも受験する事が出来ます。
ただ、年齢が18歳未満の人は、試験に合格して資格を取得しても、免許が交付されるのは18歳になってからになります。
この免許は、全てのクレーンとデリックを運転・操作することができるものから、クレーン限定のもの、床上運転式クレーン限定のものなど、取得する免許の区分によって扱える事の出来る機会の範囲が違ってきます。

このクレーン・デリック運転士の資格試験は筆記と実技があり、筆記試験は、クレーン及びデリックに関する知識、原動機及び電気に関する知識、クレーンの運転のために必要な力学に関する知識、関係法令といった科目にんまります。
実技は、クレーンの運転操作とクレーンの運転のための合図の試験を行います。どちらの試験も、難易度はそれ程高いわけではないので、しっかりと勉強していれば合格するのは、それ程困難ではないでしょう。
試験会場は、北海道から九州まで全国各地の安全衛生技術センターで行われていて、試験はそれぞれの会場で月に1回ほどのペースで実施されています。

建設現場などで機械のオペレーターとして活躍したいという人は、クレーンやデリックといった物を吊り上げて移動する機械を運転する事が出来るクレーン・デリック運転士の資格取得を目指してみてはどうでしょうか。