ショベルローダー等運転技能者

ショベルローダー等運転技能者とは、最大荷重が1トン以上のショベルローダーを運転する場合に必要となる資格の事です。
ショベルローダーというのは前方にパワーショベルやバケットを備えた工事用の特殊車両の事です。
この車両は、工事現場などで、トラックに土砂などを積み込む作業をする際に利用されます。
ショベルローダーは、一度に積み込むことが出来る量がとても多いので、土砂を素早く積み込みたい場合にとっても便利です。

工事現場で特殊な車両を扱うには、ある程度の技術や安全に関する知識がないと事故を起こしてしまう場合があります。
ですから、このショベルローダーを運転するには、安全に運転をする為の技術や知識を身に付けてもらう為に、ショベルローダー等運転技能者としての資格を取得する必要があります。

この資格は、講習を受ける事により取得する事が出来ます。
受講資格は年齢が18歳以上という事しか規定が無いので、学歴や業務経験に関係なく年齢が18歳以上であれば誰でも受講する事が出来ます。

受講内容は学科だけでなく実技もあります。
学科は、走行に関する装置の構造及び取扱いに関する事、荷役に関する装置の構造及び取扱いに関する事、運転に必要な力学に関する知識、関係法令についての講習を受けます。
実技は走行操作と荷役の操作についての講習を受けます。
学科と実技の講習時間は合せて３５時間になるのですが、この講習内容の中には、持っている免許や実務経験の長さにより免除されるものもあり、建設機械施工技術検定に合格している人は、講習時間が９時間まで少なくなります。

講習を受け終わると、学科と実技の両方の試験が行われ、この試験に合格するとショベルローダー等運転技能者の資格を取得する事が出来ます。
この試験は落とす為の試験ではないので、講習をまじめに受けていれば落とされる事はまずありません。

このショベルローダーは、土木関係の仕事に欠かせない工事車両の１つなので、土木の現場で働く際には、ぜひとも取得しておきたい資格の１つと言えるでしょう。