外務省専門職員

外務省専門職員とは、特定の語学やその地域の専門家として外交官を、様々な面から補佐する業務を行う人の事です。
この仕事をするには、国際法や語に関してなどの様々な知識が必要とされるので、外務省専門職員としての国家資格を取得する必要があります。

外務省専門職員の資格試験を受ける為の受験資格は、試験を受ける年の4月1日の時点で年齢が20歳以上29歳未満の人となっています、ですが、年齢が20歳未満でも短期大学又は高等専門学校を卒業する見込みの人や人事院が資格があると認める人は受験することが出来ます。
学歴は問わないので、受験資格に当てはまる年齢の人なら誰でも受験することが出来ます。
ただし、外交官を補佐するというとても重要な仕事なので、禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終わるまで又はその執行を受けることがなくなるまでの人や、一般職の国家公務員として懲戒免職の処分を受け、当該処分の日から2年を経過していない人、政府を暴力で破壊することを主張するような団体に関わった事のある人などは、受験することが出来ません。

1次試験は憲法に国際法、経済学といった専門科目に、一般教養、時事論文、外国語和訳、和文外国語訳の試験を行います。外国語は、英語・フランス語・ドイツ語・ロシア語・スペイン語・ポルトガル語・イタリア語・オランダ語・アラビア語・ペルシャ語・ウルドゥ語・ヒンディー語・ミャンマー語・タイ語・ベトナム語・インドネシア語・中国語・朝鮮語の中から1科目を選択して和訳・和文外国語訳をします。
2次試験は、口述による外国語試験、個別面接・集団討論による人物試験、身体検査などが行われます。

この外務省専門職員の資格試験は、学歴に関係なく受験する事ができますが、合格するには大学卒業程度の学力が必要とされます。
試験の合格率は１０％程度ととても低いので、合格するのはかなり難関の試験と言えるでしょう。
無事に試験に合格した人は、外務省専門職員採用候補者名簿に記載され、試験を受けた翌年の4月に外務事務官として外務省に採用されます。

外交関係の仕事に興味があるという人は、この外務省専門職員の資格取得を目指してみてはどうでしょうか。