特別管理産業廃棄物管理責任者

特別管理産業廃棄物管理責任者とは、特定の産業廃棄物が排出される事業所において、それらの廃棄物の適正な処理や管理状況を把握したり、処理計画の立案をする人の事です。
主な仕事内容は、特別管理産業廃棄物の排出状況の把握や処理計画を立案、適正な処理の確保、分別や保管状況の確認、適正な委託の実施、管理票の交付や保管などになります。

産業廃棄物というのは、いいかげんな処理をすると環境汚染につながってしまうし、場合によっては人体に悪影響を及ぼしてしまう場合もあります。
そういった産業廃棄物の処理についての監督管理を行う特別管理産業廃棄物管理責任者の仕事というのは、地球の環境を守るとっても大事な仕事と言えるでしょう。

この仕事をするには、特別管理産業廃棄物に係わる管理全般にわたる業務を適切に遂行するために必要な知識および技能が必要となるので、特別管理産業廃棄物管理責任者としての資格を取得する必要があります。
この資格を取得するには、試験をするのではなくて、講習を受ける事により資格を取得する事が出来ます。
受講資格は特に定められていないので、学歴や業務経験、年齢に関係なく誰でも受講することが出来ます。
講習会場は全国各地にあるので、行きやすい場所を探すといいでしょう。

講習の内容は廃棄物の定義や廃棄物処理法の概要といった行政概論に、特別管理産業廃棄物概論、処理計画と管理といった内容で、講習にかかる日数は１日です。
講習の最後には修了試験が行われ、この修了試験の点数が合格点に達していないと、資格を取得する事が出来ません。
ですが、この修了試験は落とす為の試験ではないので、講習をしっけり聞いていれば、合格するのが難しいという事はありません。
また、不合格になっても、その後２回まで希望する再試験会場で、修了試験を受ける事が出来ます。
無事に試験に合格すると修了証が送付され、特別管理産業廃棄物管理責任者の資格を取得する事が出来ます。

特定の産業廃棄物が排出される職場で働くにあたって、役に立つ資格が欲しいという人は、この特別管理産業廃棄物管理責任者の資格を取得してみてはどうでしょうか。