特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者

特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者とは、工場などで作業する労働者の人が特定化学物質や四アルキル鉛により汚染されたり、それらの有害物質を吸引しないようにする為に、作業方法の指導や作業環境の改善を行う人の事です。
仕事の内容は、局所排気装置やプッシュプル型換気装置、除じん装置、排ガス処理装置、排液処理装置などの、労働者の健康と安全を守る装置の点検や、保護具の使用状況の監視、有害な物質が漏れて危険になった場所での、作業員の避難や除染作業等の緊急対応などを行います。

この仕事を行うには、特定化学物質に関する様々な知識が無いと、現場の労働者の安全と健康を管理する事が出来ません。
ですから、特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者としての資格を取得した人でなければ、この仕事をする事は出来ません。

この資格を取得するには、試験を受けるのでは無く、定められた機関で決められた時間の講習を受ける事により資格を取得する事が出来ます。
受講資格は特に決められていないので、学歴や業務経験、年齢に関係なく誰でも受講する事が出来ます。
講習は全国各地で行われているので、身近で実施されている場所を探してみるといいでしょう。

講習は２日間の日程で行われ、その内容は、健康障害及びその予防措置に関しての事が4時間、作業環境の改善方法に関しての事が2時間、保護具に関しての事が4時間、関係法令に関しての事が2時間で、講習の最後に修了試験を行います。
この試験に合格しないと資格を取得する事が出来ないのですが、この修了試験は落とす為の試験ではなく、講習で学んだ内容をしっかり把握しているかという事を確かめる為に行う試験なので、講習をしっかりと聞いていれば、まず不合格になる事はありません。

修了試験に合格すると、修了証として、車の免許首のような写真入りのプラスチックカードが交付されます。
この修了証を受け取れば、特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者としての業務を行う事が出来るようになります。

化学物質を扱う工場で働く際に、役に立つ資格が欲しいという人は、この特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者の資格取得を目指してみてはどうでしょうか。