建築物環境衛生管理技術者

建築物環境衛生管理技術者とは、ビルなどの特定建築物の環境衛生の維持管理がしっかり行われているかどうかを監督・指導する人の事で、別名「ビル管理士」とも呼ばれています。
主な仕事内容は空気調和設備や給水・給湯設備、排水設備、ボイラー設備などの管理、廃棄物処理やネズミや害虫などの駆除などが適切に行われているかを監督します。
百貨店などの店舗や集会場や遊技場といった施設、事務所や学校、旅館など一定以上の延べ床面積がある建築物はこの建築物環境衛生管理技術者を選定して、衛生面の監督・指導を行う事が義務付けられています。

この業務を行うには、建物の衛生管理についての専門的な知識が求められるので、建築物環境衛生管理技術者としての国家資格を取得しないとこの業務を行う事はできません。
国家試験を受ける為の受験資格は、特定の建築物において環境衛生上の維持管理に関する実務に業として実質2年以上従事した者となっています、実務経験以外は学歴などの規定はとくにはありません。
ですからこの資格を取得するには、まず環境衛生上の維持管理に関する仕事に就く必要があります。

試験の内容は、建築物衛生行政概論・建築物構造概要・室内環境衛生・空気環境の調整・給水及び排水の管理・清掃・ねずみ、昆虫等の防除の7科目の筆記試験を行います。
合格率は年によってバラつきがありますが、平均すると20パーセントに満たない程度なので、合格するのはなかなか難しい試験と言えるでしょう。
ですから試験を受ける前に、しっかりと対策を立てた受験勉強をしておいた方がいいでしょう。

無事に試験に合格すれば、建築物の衛生管理に対して監督や指導を行う建築物環境衛生管理技術者として働く事が出来るようになります。
この仕事は需要が高いので、資格取得者は就職や転職の時にとても有利に働きます。

ビル管理関係の仕事に興味があるという人は、この建築物環境衛生管理技術者の資格取得を目指してみてはどうでしょうか。


建築物環境衛生管理技術者　資格試験

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建築物環境衛生管理技術者

受験資格
環境衛生上の維持管理に関して２年以上の実務経験がある人

試験日　１０月上旬