公害防止管理者

公害防止管理者とは、経済産業省が認定する環境保全の専門家のことです。
特定工場において、燃料や原材料の検査、排水による汚染状態の測定、騒音や振動の対策、排ガスに含まれる有害物質の測定といった、公害防止に関わる様々な業務を行います。
製造業（物品の加工業も含む） 、電気供給業、ガス供給業、熱供給業の事業者には、この公害防止管理者の選任が義務づけれれています。
自然環境や人々の快適な生活を守る為の業務を行う公害防止管理者の仕事はとても重要なので、やりがいのある仕事と言えるでしょう。

この業務を行うには、専門的な知識が必要になるので公害防止管理者としての国家資格を取得する必要があります。
この国家資格は、大気関係で4種類、水質関係で4種類、騒音・振動関係、特定粉塵、一般粉塵、ダイオキシン類関係、公害防止主任管理者の、13区分に分かれていて、それぞれの区分によって扱える業務の内容が決まっています。

受験資格は特に規定が無いので、年齢や学歴、業務経験に関係なく誰でも受験する事ができます。
資格試験は筆記試験で行われ、それぞれの区分に関する内容の問題が出題されます。
合格率は、それぞれの区分によって差がありますが、大体が20パーセント弱程度なので合格するのは、なかなか難しい試験と言えるでしょう。
無事に試験に合格すると、それぞれの区分に応じて合格証書が与えられます。

環境問題に対する社会的意識というのは、近年どんどん高まってきているので、それに伴い公害防止管理者のニーズもますます高まる事が予想されます。
また、この資格を取得していれば、化学関連の工場などへの就職や転職にもとっても有利になるし、役職や資格手当てなども期待できます。

化学関連の工場などの職場で、公害対策という責任のある仕事がしたいという人は、この公害防止管理者の資格取得を目指してみてはどうでしょうか。


公害防止管理者　資格試験

関連サイト
社団法人産業環境管理協会

受験資格
年齢や学歴、業務経験に関係なく誰でも受験できます。

試験　10月上旬頃