計量士

計量士とは、大気汚染や水質汚染などの有害物質の成分や濃度の分析や測定したり、振動や騒音などを計測する業務を行う人の事で、その専門的な知識を活かして計画の立案や計量器の管理、計量方法の研究や効率化の推進など、計量に関する様々な業務を行います。
主な活躍場所は、環境コンサルティング会社や環境証明事務所といった環境関連事業にに取り組んでいる企業や研究機関になります。

この仕事をするには計量に関する専門的な知識が必要となるので、経済産業大臣によって登録された国家資格を取得する必要があります。
この計量士の資格は、質量計や体積計、温度計等の計量器による計量管理を行う「一般計量士」、騒音や振動の計測に関する業務を行う「環境計量士（騒音・振動）」、工場などから排出された煙や、家庭や工場から出る生活排水などによる大気や土壌の汚染状況を測定する「環境計量士（濃度）」、の3つの区分に分かれます。
どの区分の資格試験も受験資格は特に無いので、年齢や学歴、業務経験に関係なく誰でも受験する事ができます。

試験の内容は、一般計量士が基礎的な知識に計量器概論及び質量の計量に関しての問題、環境計量士（騒音・振動）が基礎的な知識に音響・振動概論並びに温圧レベル及び振動加速度レベルの計量に関しての問題、環境計量士（濃度）が基礎的な知識に基礎的な知識に化学分析論及び濃度の計量に関する問題が出題され、計量関係法規と計量管理概論に関しての問題は全ての区分の共通問題として出題されます。

試験の合格率は、それぞれの区分によって多少異なりますが、１５～20パーセント程度とそこそこ難関なので、合格するにはしっかりと対策をたてた試験勉強をしていないと難しいと言えるでしょう。

また、国家試験を受ける以外にも、指定された年数の実務経験があれば、産総研計量教習センターで所定の課程を修了することで、この資格を取得する事も可能です。

環境に関する仕事に就きたいという人は、この計量士の資格取得を目指してみてはどうでしょうか。


計量士　資格試験

関連サイト
(社)日本計量振興協会 　ホームページ

受験資格
年齢や学歴、業務経験に関係なく誰でも受験できます。

試験日　3月上旬頃