労働安全コンサルタント

労働安全コンサルタントとは、工場や建設現場などで働く労働者の安全を守る為の指導を行う人の事です。
工場や建設現場では様々な形で事故が起きて労働者が被害にあってしまう事があります。
しかし、そういった事故というのはしっかりとした安全管理がなされていれば防げた場合が多くあります。労働安全コンサルタントの仕事は、そういった現場での事故を未然に防ぐ為に、安全管理に対して適切な指導をするという、とても重要な仕事です。

この仕事をするには安全管理に対するしっかりとした知識が必要なので、国家試験に合格して厚生労働省に備える労働安全コンサルタント名簿に登録した人しかこの業務を行うことは出来ません。

労働安全コンサルタントの資格試験を受ける為の受験資格は、大学の理系を修めて卒業した人は5年以上、期大学又は高等専門学校の理系を修めて卒業した人は7年以上、高等学校の理系を修めて卒業した人は10年以上の安全の実務に従事した経験が必要になります。
また、大学や高校以外にも取得している資格などにより、受験資格を得る為に必要な条件が細かく決められています。

試験の内容は「産業安全一般」「産業安全関係法令」の択一式に、「機械安全、電気安全、化学安全、土木安全、建築安全」から1つの科目を選択する事が出来る記述式の試験を行います。
試験科目の中には取得している資格によって免除される科目もあります。
また、筆記試験だけでなく口述試験も行われます。

試験の合格率は30パーセント程と、そこそこ高い難易度の試験なので、受験する人は参考書などを使ってしっかりと受験対策の勉強をしてから試験に臨んだ方がいいでしょう。
無事に試験に合格して厚生労働省に備える労働安全コンサルタント名簿に登録すれば、現場の安全管理に携わる労働安全コンサルタントとして業務を行うことが出来ます。

工場や建設現場の安全管理に関わる仕事がしたいという人は、この労働安全コンサルタントの資格取得を目指してみてはどうでしょうか。


労働安全コンサルタント　資格試験

関連サイト
(財)安全衛生技術試験協会

受験資格
学歴や資格取得、実務経験などの詳細な規定があります。

試験日　10月中旬頃