防衛医科大学校学生

防衛医科大学校学生とは、陸・海・空自衛隊の医師の幹部自衛官になる為に防衛大学校で勉強する学生の事です。

この防衛医科大学校に入校する際には入学金は必要なく、また授業料もかかりません。
学生ですがその身分は、防衛省職員（特別職国家公務員）になり、被服や食事等はすべて貸与又は支給されます。
大学に在校中は毎月所定の学生手当が支給され、さらに年２回の期末手当が支給されます。
また、学生は防衛省共済組合の組合員となり、その給付が受けられるほか各種の福祉制度があります。通常、医師になる為には大学の医学部に通わなければなりません。

大学の医学部というのは国立はともかく私立の大学に通うと、とても高い授業料がかかります。
ですが、防衛医科大学校は入学金はおろか授業料もかからず、学生として学びながら国家公務員としての賞与ももらう事が出来るという高待遇です。
卒業後に医師の国家試験を受験すれば医師免許を取得する事が出来ますが、卒業してから9年間は自衛隊に勤務することが義務づけられていて、9年以内に自衛隊を退官する場合は、大学校卒業までの経費を国庫に返還する必要があります。

この防衛医科大学校に入学するための受験資格は、受験する年の4月1日現在で年齢が１８歳以上２１歳未満の日本国籍を有している人で、高校または中等教育学校卒業または卒業見込み者、もしくは同等以上の学力があると文部科学大臣が認めた者となっています。

１次試験は学科で、国語、数学、英語、理科の筆記試験を行います。
２次試験は口述試験、小論文試験と身体検査が行われます。
合格率は１パーセントほどで、大学としては最高ランクの難易度と言えます。
しかし、見事に合格する事が出来れば、医師になる為の勉強をしながら国家公務員としての手厚い待遇を受ける事が出来る防衛医科大学校学生として学校で学ぶ事が出来ます。

将来、自衛隊で医師として活躍したいという人は、防衛医科大学校の入学を目指してみてはどうでしょうか。