自衛隊看護学生

自衛隊看護学生とは、陸上自衛隊で看護の業務に携わる自衛官になる為に、東京世田谷区の自衛隊中央病院高等看護学院で学ぶ学生の事です。
この看護学校で3年間の教育を受け看護師の国家資格の取得を目指します。
自衛隊看護学生は学生となっていますが、その身分は国家公務員となります。
ですから、入学金や授業料などの費用はかからず、さらに毎月公務員としての給与も支払われ、賞与などの様々な手当ても付きます。

通常、看護婦を目指すには専門学校や短大、大学などに通って勉強するのですが、これらの学校に通って勉強するのはそれなりに費用がかかります。
しかし、自衛隊看護学生は授業料がかからないばかりか、公務員としての給与や賞与までも支給されるという高待遇であることから、この自衛隊看護学生になる為の試験の合格率は２～３パーセントと、難易度がとても高い試験となっています。

受験資格は、日本国籍を有し試験を受ける年の４月１日時点で年齢が18歳以上24歳未満の人で、高等学校又は中等教育学校卒業者もしくは卒業見込みの者、又は同等以上の学力があると文部科学大臣が認めた者となっています。
自衛隊に関わるという事柄、過去に何か問題を起こした事があるような人は受験できない場合もあります。

１次試験は筆記試験で国語、数学、理科、英語、作文（７００字程度）で、高等学校卒業程度の学力が必要な問題が出題されます。
２次試験は口述試験と身体検査を行います。

無事試験に合格すると看護学生として自衛隊中央病院高等看護学院に入隊する事が出来ます。
入隊と同時に全員が学院内の学生寮で規則正しい団体生活を送ります。
3年間の教育を受け看護師の国家資格の取得すれば２等陸曹に昇任し、自衛隊病院等で看護師として働く事が出来ます。
３年以上勤務すると幹部への受験資格が得られこれに合格すれば３等陸尉に昇任できます。

自衛隊病院で看護師として働いてみたいという人は、自衛隊看護学生を目指してみてはどうでしょうか。