皇宮護衛官

皇宮護衛官とは、警察庁の附属機関である皇宮警察本部に所属し、天皇・皇族の護衛や皇居、御所、御用邸などの警衛の仕事に従事する人の事です。
警察庁の附属機関に属する人なので、当然の事ながらこの仕事に就くためには国家公務員としての資格が必要になります。

皇宮護衛官の受験資格は試験を受ける年の４月１日の時点で年齢が１７歳以上で２３歳未満の人です。
受験資格には特に学歴などの規定は無いようですが、天皇・皇族を警護するという仕事の内容から、過去に何か問題を起こしたような人は受験する事ができない場合もあります。

１次試験では教養試験と作文試験が行われます。教養試験では、国語、社会、数学、理科などの一般問題に、英文を含む文章理解、判断推理、数的推理、資料解釈の筆記試験を行います。
作文試験では、文章による表現力や課題に対する理解力などについての筆記試験を行います。

２次試験では人柄や対人的能力などについての個別面接を行う人物試験に身体検査や身体測定、体力検査も行われます。
身体測定では身長や体重、視力、などの測定が行われ、身長は男子１６０cm、女子１５６cmに満たない人、体重は体重が男子４８kg、女子４７kgに満たない人、視力は矯正眼鏡等の使用の有無を問わず、どちらか一眼でも0.5に満たない人や両眼で0.8に満たない人などは不合格となってしまいます。
体力検査では、筋持久力を測る上体起こし、週発力を測る立ち幅跳び、敏しょう性を測る反復横跳びを行い、それぞれ基準の数値に達しないものがひとつでもあれば不合格となってしまいます。

この皇宮護衛官の試験は採用人数が少ない為、合格率はかなり低くなっています。試験に合格して皇宮護衛官として採用されると皇居内にある皇宮警察学校に入校して、大学卒業者は６ヶ月間、高校卒業者は１０ヶ月間に渡り皇宮護衛官としての各種訓練を受けます。

天皇・皇族の護衛をするというやりがいのある仕事をしたいという人は皇宮護衛官を目指してみてはどうでしょうか。


皇宮護衛官　資格試験


関連サイト
皇宮警察本部-IMPERIAL GUARD HEADQUARTERS


受験資格　１７歳以上で２３歳未満の人

試験日　9月下旬頃