はり師

はり師とは、金属製の細いはりを人体の患部にさす事により神経を刺激して、苦痛を和らげたり、体調を整えたりするはり治療をする人の事です。
このはり師になる為には、解剖学や衛生学などの専門知識と、はり師としての技術を身につけて国家資格に合格しなければなりません。

体中に300以上あると言われているツボに、はりで刺激を与えて、人間が本来持っている自分で病気を治す自己回復力を引き出し、様々な効果を引き出すこのはり治療は、近年日本でも大きな注目を浴びています。
このはり師の資格を持っていれば、鍼灸治療院、整形外科病院、リハビリテーションセンターなど様々な職場で活躍の場があります。

また、「きゅう」と呼ばれるツボにもぐさを置いて燃やし、熱刺激を与える温熱療法を行う「きゅう師」の資格や、手や指、器具などを用いて身体の各部を押したり揉むなどして、身体のこりをとったり血行を良くする「あん摩マッサージ指圧師」の資格を合わせて取得すれば活躍の場はさらに広がり、自分で鍼灸マッサージ治療院を開業する道も開けてきます。

東洋医学のこのはり治療は、生活習慣病や事故後の後遺症などの治療法としては、薬を使わないので副作用がリスクが少なく注目がますます高まっている治療法です。
また、癒しとして「はり」や「きゅう」を行う人も増えてきていて、今後ますます需要が高まる事が期待できます。

はり師になる為の国家試験を受けるには、国が定める学校や養成施設で3年以上通い正規の課程を修了することが条件になるので、最低でも３年以上の年月が資格を取るまでにかかります。
はり師の世界は技術が物をいう世界なので、自分の技術で勝負していきたいという人ははり師の資格を目指してみてはどうでしょうか。


はり師資格試験

受験資格　
国が定める学校や養成施設で修学した人

受験日　2月下旬頃