有機溶剤作業主任者
有機溶剤作業主任者とは、船舶や車両、トンネルの中といった通気性の悪い場所で有機溶剤を使用した作業を行う場合に、その安全を監督する人の事です。
有機溶剤というのは吸い込むと中毒症状を起こしてしまう可能性があります。
ですから、作業員がそういった危険にさらされないように監督する有機溶剤作業主任者の仕事は、人の安全を守るとても大事な仕事と言えるでしょう。
仕事内容は、現場の作業員が有機溶剤に汚染されたり吸引しないように作業方法を指示したり、排気・換気装置がしっかり機能しているかを点検するといった事が主な仕事内容になります。
この有機溶剤作業主任者の業務を行うには、有機溶剤についてや保護器具に関しての専門的な知識が必要になります。
ですから、この仕事をするには有機溶剤作業主任者としての資格を取得する必要があります。
この資格は試験を受けるのではなく、講習を受講する事により資格を取得する事が出来ます。
受講資格は18歳以上という以外に、これといった制限は無く、学歴や業務経験に関係なく誰でも受験する事ができます。
また、工業高等学校の生徒等は18歳になっていなくても受講する事ができます。
受講内容は、健康障害及びその予防措置に関する知識、作業環境の改善方法に関する知識、保護具に関する知識、関係法令といった内容で2日間にわたり行われます。
講習の最後には修了試験が行われます。
この試験は落とす為のものではないので、講習をしっかりと聞いていれば落ちる事はまずありません。
無事に修了試験に合格すれば有機溶剤作業主任者としての資格を取得する事が出来ます。
この資格を取得していれば有機溶剤を使用している会社で働く際に手当てや収入アップが期待できます。
有機溶剤を扱う仕事をする際に役立つ資格が欲しいという人は、この有機溶剤作業主任者の資格取得を目指してみてはどうでしょうか。
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