火薬類製造保安責任者

火薬類製造保安責任者とは、火薬類の製造現場において、その安全を監督する人の事です。
火薬類に関する事業者は災害防止の為に薬庫群ごとあるいは消費場所ごとに火薬類製造保安責任者を選任する事が法律によって義務付けられています。
火薬類の製造というのは、安全管理を怠ると大事故を引き起こしてしまう可能性があります。そんな事故が起きないように、現場の安全を監督する火薬類製造保安責任者の仕事は、人の安全を守るとても重要な仕事と言えるでしょう。

この仕事をするには火薬類に関する専門的な知識が必要になるので、火薬類製造保安責任者としての資格を取得する必要があります。
この資格は「甲種」「乙種」「丙種」の3つの種類があります。
甲種は1日に１ﾄﾝ以上の火薬類の製造工場においてその職務に就くのに必要で、乙種は1日に１ﾄﾝ未満の火薬類の製造工場、丙種は煙火等の1日に300kg未満の製造工場でその職務に就くのに必要になります。

受験資格はどの種類も特になく、学歴や業務経験に関係なく誰でも受験する事が出来ます。
試験は甲種と乙種が、火薬類取締に関する法令、火薬類製造工場保安管理技術、火薬類製造方法、火薬類性能試験方法、火薬類製造工場に必要な機械工学電気工学及び機械工学大要、一般教養といった内容で、丙種が火薬類取締に関する法令、信号焔管、信号火せん又は煙火製造工場保安管理技術、一般教養といった内容になります。
試験の合格率は、それほど高くないので合格するためには、しっかりと対策を立てて勉強をする必要があります。

無事に試験に合格すれば火薬類製造保安責任者の資格を取得する事が出来ます。
この資格を取得していれば、火薬類の製造をしている職場において、責任あるポストに就く事ができ、昇給や手当てが期待できます。

火薬類を製造している職場で役立つ資格が欲しいという人は、この火薬類製造保安責任者の資格取得を目指してみてはどうでしょうか。