高圧ガス販売主任者

高圧ガス販売主任者とは液化石油ガスやプロパンといった高圧ガスを販売する際に、その安全を管理する人の事です。
経済産業省令で指定する23品目いずれかの高圧ガスを販売する場合に安全性を確保する為に、この高圧ガス販売主任者を配置しなければならない事が法律で義務付けられています。

高圧ガスの安全を管理するには、それなりの専門的な知識が必要になります。
ですから、この仕事をするには、高圧ガス販売主任者としての国家資格を取得する必要があります。

この高圧ガス販売主任者の資格は第一種と第二種に区分が分かれていて、それぞれの区分によって扱う事が出来る高圧ガスの種類が違いいます。
第一種はアセチレン、アルシン、アンモニア、塩素、クロルメチル、五フッ化ヒ素、五フッ化リン、酸素、三フッ化窒素、三フッ化ホウ素、三フッ化リン、シアン化水素、ジシラン、四フッ化硫黄、四フッ化ケイ素、ジボラン、水素、セレン化水素、ホスフィン、メタン、モノゲルマン、モノシランといった高圧ガスを取り扱う事ができ、第二種はLPガスを取り扱う事ができます。

試験を受ける為の受験資格は第一種、第二種とも特に無く、年齢や学歴、業務経験に関係なく誰でも受験する事が出来ます。
試験科目は、第一種が「高圧ガス保安法に係る法令」と「高圧ガスの販売に必要な通常の保安管理技術」で、第二種が、「高圧ガス保安法に係る法令および液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律」と「液化石油ガスの販売に必要な保安管理の技術」になります。
この試験科目は協会が行っている講習を受講し検定に合格していれば免除される科目もあります。

試験の合格率は６～７割程度なので、合格が難しい試験というわけではないですが、だれでも簡単に合格できるという試験でもないので、しっかりと試験対策をしてから受験するといいでしょう。
無事に試験に合格すれば、高圧ガス販売主任者の資格を取得する事が出来ます。

この資格を取得していれば高圧ガスの販売を行っている会社で、責任あるポストに就く事が出来るようになり、手当てや給与のアップが期待できます。

高圧ガスを販売する事業所で働く際に役立つ資格がほしいという人は、この高圧ガス販売主任者の資格取得を目指してみてはどうでしょうか。