ガス主任技術者

ガス主任技術者とは、ガス工作物の工事や維持、運用に関する保安の監督を行う人の事です。
ガス事業者はその業務を行う際には、事業場ごとに、ガス主任技術者免状の交付を受けている人で 経済産業省令で定める実務経験を有する人の中から、ガス主任技術者を選任し工事や 維持、運用の保安や監督をしなければならない事が義務付けられています。

ガスというのは、取り扱いに危険が伴います。
ですからガス工作物の工事関係の保安の監督を行うガス主任技術者の仕事をするには、、ガスに関する幅広い知識が求められるので、この仕事をするには、ガス主任技術者としての資格を取得する必要があります。

このガス主任技術者の試験を受ける為の受験資格は特に無く、年齢や学歴、業務経験に関係なく誰でも受験する事が出来ます。

このガス主任技術者の資格は、「甲種」「乙種」「丙種」の３つの区分に分かれていて、それぞれの区分によって扱える範囲が違います。
それぞれの範囲は、甲種はガス工作物の工事、 維持及び運用で、乙種は最高使用圧力が中圧及び低圧のガス工作物並びに特定ガス発生設備等に係るガス工作物等の工事、維持及び運用、丙種は特定ガス発生設備に係るガス工作物の工事、維持及び運用になります。

試験は、甲種、乙種、丙種とも筆記試験で行い、試験科目は、ガス事業関係法令、ガスに関する物理及び化学理論、ガス工作物の工事、維持及び運用に関する技術、ガス工作物の構造及び機能、ガスの成分分析及び熱量等の測定、ガス器具の構造及び機能といった範囲になります。
合格率は、それぞれ１０～２０パーセント程なので、合格するのはなかなか難しい試験と言えるでしょう。
ですから、合格を目指すには対策をたててしっかりと試験勉強をする必要があります。

試験に無事合格すれば資格を取得する事ができ、ガス主任技術者として現場で働く事ができます。
試験は年１回で、全国各地で行われるので、身近な会場を探して試験を受けに行くといいでしょう。

ガス関係の仕事で、責任あるポストに就きたいという人は、このガス主任技術者の資格取得を目指してみてはどうでしょうか。