ガス溶接作業主任者

ガス溶接作業主任者とは、ガス溶接技能者が取り扱えないアセチレン溶接装置やガス集合溶接装置を使用した大きな規模の金属溶接や溶断といった作業を行う際に、作業の指揮や監督を行う人のことです。
アセチレン溶接装置やガス集合溶接装置を使用するようなガス溶接作業というのは、作業方法や安全管理をしっかり行わないととても危険です。
ですから、そういった作業をこなう事業者はガス溶接作業主任者を選任しなければならない事が法律で義務付けれれています。

このガス溶接作業主任者として仕事をするには当然の事ながら、ガス溶接に関しての専門的な知識が求められます。
ですから、この仕事を行うにはガス溶接作業主任者としての資格を取得する必要があります。

受験資格は、ガス溶接技能講習を修了してから実務経験が3年以上ある人、大学や専門学校で溶接に関する学科を専攻して卒業した人、大学や専門学校で工学又は化学に関する学科を専攻して卒業してから1年以上の業務経験がある人など、資格や学歴、業務経験といった細かい規程があります。
ですが、この制定は法改正により2012年からは無くなり、誰でも受験する事ができるようになります。

試験は筆記試験で、ガス溶接等の業務に関する知識、関係法令、アセチレン溶接装置及びガス集合溶接装置に関する知識、アセチレンその他可燃性ガス、カーバイド及び酸素に関する知識といった問題が出題されます。
試験は７割以上の人が合格するので、対策を立ててしっかりと勉強して受験すれば合格するのはそれほど困難な事ではないと言えるでしょう。

試験は各地の安全衛生技術センターで行われているので、身近で行きやすい場所を探して受験するといいでしょう。
試験は年に２回行われていて、試験日程は各センターによって異なります。
無事に試験に合格すればガス溶接作業主任者の資格を取得する事が出来ます。

この資格を持っていれば、建設業や製造業で、その知識を活かして昇給や手当て、キャリアアップを期待する事が出来ます。

溶接関係の仕事をするのに役立つ資格が欲しいという人は、このガス溶接作業主任者の資格取得を目指してみてはどうでしょうか。