昇降機検査資格者

昇降機検査資格者とは、マンションやビル、公共施設などに設置れさたエレベーターやエスカレーターなどの昇降機や、ジェットコースターや観覧車などの遊技施設の安全を検査する人の事です。
エレベーターやエスカレーターといった昇降機やジェットコースターなどの遊技施設というのは、安全を確保するために定期的に点検や調整、改修工事を行い、その結果を行政庁へ報告する事が法律で義務付けられています。

その点検や調整、改修工事の為の検査や結果を報告するのには、昇降機に関する専門的な知識が必要になります。
ですから、この仕事をするには昇降機検査資格者としての国家資格を取得する必要があります。

この資格は試験を受けるのではなくて、講習を受ける事により取得する事が出来ます。
受講資格は、大学で機械工学や電気工学といった指定された課程を修めて卒業し、昇降機や遊戯施設に関して2年以上の実務経験がある人、3年制短期大学で指定された過程を修めて卒業し３年以上の業務経験がある人、2年制短期大学、高専において指定された過程を修めて卒業し４年以上の業務経験がある人、高等学校において指定された過程を修めて卒業し７年以上の業務経験がある人など、学歴に応じて定められた期間の業務経験が必要になります。
また、学歴に関係なく昇降機や遊戯施設に関して11年以上の業務経験があれば受講資格を得る事が出来ます。

講習の科目は昇降機・遊戯施設定期検査制度総論、建築基準法令等、建築学概論、昇降機・遊戯施設に関する機械工学・電気工学、昇降機概論、昇降機検査標準、遊戯施設概論、建築基準法令、遊戯施設検査基準、昇降機・遊戯施設に関する維持保全といった内容を４日間にわたって行い、最後に修了考査を行います。
この修了考査は落とす為のものではないので、講習をしっかりと聞いていればまず落ちる事はありません。
無事に修了考査を合格すれば昇降機検査資格者の資格を取得する事が出来ます。

この資格を取得していれば、昇降機設備関係の会社への就職が有利になるし、昇給やキャリアアップにもつながります。

昇降機設備関係の職場で働くのに役立つ資格が欲しいという人は、この昇降機検査資格者の資格取得を目指してみてはどうでしょうか。