建築設備検査資格者

建築設備検査資格者とは建築物の安全管理を行う専門家の事です。
病院や学校、デパート、ホテル、共同住宅といったような沢山の人が利用する公共性が高い建物というのは、換気設備、排煙設備、非常用照明、給水設備、排水設備といった建築設備のの安全確保のための検査を定期的に行い、それを特定行政庁へ報告しなければならない事が建築基準法によって定められています。
その検査と報告を行うのが建築設備検査資格者の仕事になります。

建築設備のの安全確保のための検査を行うには、当然の事ながら建築設備に関する専門的な知識が必要になります。
ですから、この仕事をするには建築設備検査資格者としての国家資格を取得する必要があります。

この資格は講習を受ける事により取得する事が出来ます。
受講資格は、大学で建築学、機械工学若しくは電気工学又はこれらに相当する課程を修めて卒業した後に2年以上の建築設備に関する仕事の実務経験がある人、3年制短期大学で指定された課程を修めて卒業した後に3年以上の実務経験がある人、2年制の短期大学、高等専門学校において定められた課程を修めて卒業し4年以上の実務経験がある人、高等学校において定められた課程を修めて卒業し7年以上の実務経験がある人といったように、学歴に応じて定めれた期間の実務経験が必要になります。
また、学歴に関係なく11年以上の実務経験があれば受講資格を得る事ができます。

講習の内容は、建築設備定期検査制度総論、建築設備に関する建築基準法令等、建築学概論、建築設備総論、給排水衛生設備、換気・空気調和設備、電気設備、排煙設備、建築設備に関する維持保全、建築設備定期検査業務基準といった科目を４日間にわたり受講します。
最終日に修了考査が行われ、この修了考査に合格すると資格を取得する事が出来ます。
この修了考査は落とす為のものではないので、しっかりと講習を聞いていれば簡単に合格する事が出来ます。

この建築設備検査資格者の資格を取得すれば、建設業界で働く上でのキャリアアップにつながり、昇進や昇給も期待できます。

建設業界でキャリアアップにつながる資格を取得したいという人は、この建築設備検査資格者の資格取得を目指してみてはどうでしょうか。