臭気判定士

臭気判定士とは悪臭防止法に基づき嗅覚測定を行う為に必要となる資格の事です。身の回りには様々なニオイがあります。
そのにニオイは、いいと感じるものもあれば不快に感じるものもあります。もし不快なニオイを発している施設があった場合に、近所に住んでいる人はとても迷惑なおもいをする事になります。
しかし、ニオイというのは漠然とした物なので明確な基準をつけにくいという一面があります。
そこで、活躍するのが臭気判定士です。ニオイに関してのしっかりとした感覚と知識を持ち合わせている臭気判定士が客観的に判定する事で、その悪臭の度合いを明確にする事が出来ます。

この臭気判定士の資格を取得するには、国家試験に合格する必要があります。受験資格は年齢が18歳以上であれば、性別や学歴、業務経験に関係なく誰でも受験する事ができます。

資格試験は筆記試験と嗅覚検査を行います。筆記試験は嗅覚既論、悪臭防止行政、悪臭測定既論、分析統計既論、臭気指数等の測定実務の五科目となります。
この試験の合格基準は、総合得点率70％以上で、各科目別ごとに35％以上の得点率に達していなければなりません。

嗅覚検査は、5本のにおい紙のうち2本ににおいがついた物を用意され、そのにおいが付いた2本を嗅ぎ当てるという方法で行われます。
この嗅覚検査は5種類のにおいに対して行い、いずれも同じ方法で行います。
嗅覚検査に関してはそれ程シビアな嗅覚を求められるという訳ではないので、特別に嗅覚に問題があるという人意外は、ほとんどの人が合格します。

無事に筆記試験と嗅覚検査に合格すれば、臭気判定士の資格を取得する事が出来ます。
この資格を取得していれば、脱臭装置や消臭剤のメーカーや、各測定機関、化学工場など、様々な職場への就職にとても有利になります。

においに関する仕事がしたいという人は、この臭気判定士の資格取得を目指してみてはどうでしょうか。

臭気判定士　資格試験

関連サイト
(社)におい・かおり環境協会

受験資格　18歳以上

試験日　11月中旬頃