コンクリート造の工作物の解体等作業主任者

コンクリート造の工作物の解体等作業主任者とは、コンクリート造りの建造物を解体する際に、安全に作業を行う事が出来るように、作業方法の監視や指導、器具や工具などの点検を行う人のことです。
高さが5m以上のコンクリート造の工作物の解体作業を行う場合には、このコンクリート造の工作物の解体等作業主任者を配置しなければならない事が労働安全衛生法で定められています。
大掛かりな解体作業の現場というのは様々な危険が伴います。そんな解体作業の現場で働く作業員の安全を守る為に指導や監視、点検を行うコンクリート造の工作物の解体等作業主任者の仕事は、とても需要でやりがいのある仕事と言えるでしょう。

この仕事をするには、コンクリートの解体作業に関する知識や、工事用設備や機械、工具に関しての専門的な知識が必要になります。
ですから、この仕事をするにはコンクリート造の工作物の解体等作業主任者としての国家資格を取得する必要があります。

この資格は、試験を受けるのではなく、講習を受けることによって取得する事が出来ます。
受講資格は、大学や専門学校、高校において土木又は建築に関する学科を専攻して卒業した後に、工作物の解体等の作業に従事した経験が2年以上ある人、またはコンクリート造の工作物の解体作業の仕事の実務経験が3年以上ある人になります。
この実務経験は18歳以降から計算されます。
講習は全国各地で行われているので、身近で行きやすい場所を探すといいでしょう。

講習の内容は、「コンクリート造の工作物の解体又は破壊に関する知識」「工事用設備、機械、器具、作業環境に関する知識」「作業者に対する教育等に関する知識」「関係法令」といった内容になります。
そして、講習の最後には修了試験が行われます。
この試験は落とすた為のものではないので、講習をしっかりと聞いていれば不合格になる事はまずありません。

無事に修了試験に合格すればコンクリート造の工作物の解体等作業主任者としての資格を取得することができます。
この資格を持っていれば、解体業者を始めとした建築関係の会社で働く際に、手当や昇給を期待することができます。

解体関係の仕事をするのに役立つ資格が欲しいという人は、このコンクリート造の工作物の解体等作業主任者の資格取得を目指してみてはどうでしょうか。