放射線取扱主任者

放射線取扱主任者とは科学技術庁長官の免状を受け放射線物質の取扱事業者を監督する人の事です。
放射線物質というと特殊な分野でしか使用されていないというイメージを持っている人も多いと思いますが、工業や医療、理学に農業と幅広い分野で利用されています。
この放射線物質というのはとっても危険な物質で、ひとつ間違えると大きな事故が起きてしまう可能性があります。
ですから、放射線物質の取扱事業者は１つの事業所につき１名以上の放射線取扱主任者を選任する事が義務付けられています。

この業務を行うには当然の事ながら放射線物質についての専門的な知識が必要になります。
ですから、この業務を行うには放射線取扱主任者としての国家資格を取得する必要があります。
この資格は取り扱う放射線の区分によって第1種、第2種、第3種と３つの種類に分かれています。

第1種と第2種は学科試験に合格して講習を受ける必要があります。第３種に関しては、学科試験を受ける必要はなく講習を受けるのみで取得する事が出来ます。
放射線取扱主任者の資格を取得する為の資格は特にないので、第1種、第2種、第3種とも年齢や学歴、業務経験に関係なく誰でも試験もしくは講習を受ける事が出来ます。

試験の内容は第1種が、物理学、化学及び生物学のうち放射線に関する課目から出題されます。
第2種の試験科目は、放射性同位元素による放射線障害の防止に関する管理技術や法律に関する課目が出題されます。
学科試験の合格率は第1種が１５～２０％程で、第2種が２５～３０％程と合格するのはなかなか難しい試験となっています。
無事に試験に合格すると講習を受ける事になります。講習の期間は第1種が５日間で、第2種が３日間、第3種が２日間になります。無事に講習を終えると放射線取扱主任者としての資格を取得する事が出来ます。

この資格を取得していれば、様々な分野でその専門的な知識を活かす事が出来るので、就職や転職に有利になります。また資格に対しての手当てや収入アップも期待できます。

工業や医療、理学といった分野で、専門的な知識を活かして働きたいという人は、この放射線取扱主任者の資格取得を目指してみてはどうでしょうか。


放射線取扱主任者　資格試験

関連サイト
(財)原子力安全技術センター

受験資格
年齢や学歴、業務経験に関係なく誰でも受験できます。

試験日　8月下旬頃