救命艇手

救命艇手とは、船舶が非常事態に陥ったときに救命艇に食料や航海用具を積み込んだり、救命艇の操作や旅客などの誘導、指示などを行う専門的な知識があることを証明する国家資格です。

旅客船や搭乗員が100人を越える船には、この救命艇手の資格を持つ人が居る事が義務付けられています。
救命艇の数・定員によって必要な救命艇手の数が法律によって決められています。
また「限定救命艇手」と呼ばれる資格もあり、これは膨張式救命いかだを取り扱うための資格です。

この救命艇手の資格を取得していれば、船舶の救命に関する知識があるということで、船舶の乗務員として働く際に役立ちます。
船舶の乗務員として海に上で働きたいという人はこの救命艇手の資格の取得を目指してみてはどうでしょうか。


救命艇手　資格試験

受験資格
１８歳以上で遠洋区域または近海区域を航行区域とする船舶、または乙区域で従業する総トン数５００トン以上の漁船に、１年以上の甲板部の職員または部員として乗り組んだ者。

試験日　不定期

試験内容

筆記試験内容

・救命艇、いかだ内の措置に関する事
・衝突、火災、沈没等非常事態についての知識
・非常任務、消火についての知識
・救命艇の種類等の知識
・設備・構造に関する知識
・救命艇推進装置の知識 など

実技試験

・救命胴衣の着用
・転覆した救命艇を起こす
・救命艇の表示・医療措置　など


認定制度

18歳以上で健康証明書を所持し・6ヵ月以上の船舶乗船経験者で以下のどれかに該当する者は無試験で認定されます。

・海技士（航海・機関・通信）のいずれかの資格に係る海技従業者

・大学、高専、高校において、救命艇の操作に関する教科課程を修学して卒業した者

・海技大学校・海員学校・海上保安大学校・海上保安学校または・水産大学校を卒業した者。

・国土交通大臣が認定した講習を修了した者（限定救命艇手のみ）